審判は演出家ではありません。試合が佳境になるにしたがい審判の笛は舵の効かなくなった船のようにフラフラとなるとはなにごとですか!!しかもホームのレイカーズ贔屓(ひいき)と思えるような偏った判断(まぁ私見ですが)。いくらバスケットボールが最後まで勝負の分からないスポーツだといっても、野球とちがって絶対時間で縛られているわけですから限度があります。残り22秒の時点で5点リードしているウルブスが勝てないなんて一体誰が想像できますか?3Q終了までコービ−を16点、シャックを14点(まぁフィッシャーには20点取られてましたが)というナイスチームディフェンスが台なしにされる4Qでの審判。お前らもう止めちまえ。
まず残り17秒。スコア101-96。コービ−の4点プレー。おい!!それファールか?ザ−ビアックが嫌いなのか?審判殿!!試合を左右する試合終盤のプレーに対してはファールは取られにくくなるのがこれまでのNBAの流れだったと思うんですけど・・・(微妙なファールは吹かない。というか吹きにくい??)。コービーは4点目のFTもしっかり決めて残り17秒のスコアは101-100でウルブス僅かにリード。続くウルブスオフェンスはザ−ビアックがTO(本当に散々だ・・・)レイカーズオフェンスへ。残りは12秒。コービ−のドライブに対して立っているだけのラーショはファールを吹かれます。悪夢再びです。多少の接触はありましたけど、ちょっと厳しくないかい??そんなら99-00プレーオフ・カンファレンスファイナルでのサボニスのラストプレーにも笛吹いてくれよ!!試合を決するFTに向かうコービー。2本きめれば大逆転勝利です。ムカムカムカムカ。兄ドトキンと共にいらだちが募ります。しかしオールスターあたりから空気が読めるようになっているコービ−。1投目を外します。ナイス!しかし2本目は決めます。まぁこれはしょうながないな。そして本来あるはずのなかったオーバータイムに突入ししたのであります。スコア101-101。
ウルブスの悲劇は続きます。オーバータイム開始僅か12秒で大黒柱中の大黒柱KGがチャージングを取られてファールアウト。痛い。痛すぎる。今日のKGは審判のファールでかなり不幸な目にあっているな。6ファール中3つ4つはオフェンスファールだったよな?確か。確かにレイカーズディフェンスは優秀だったがそれにしたってちょっとからい笛が目立った。なんだ、プレーで勝てないと審判使うのか?王者は。流れは完全にレイカーズに行くかと思われた。しかし・・・。
ピーラーの奮闘。このベテラン、もう運動能力は落ち込んでいるのに絶妙なポジショニングと「読み」で要所要所にスティールをしてくれた。こういうベテランがいると本当に心強よい。しかしそれに反したザービアックの苛立ち、凡ミス。ザービックはこのシリーズ全般をとうして自分の形でオフェンスが出来ていませんが、この試合ではそれが特に顕著でした。放ったシュートのほとんどが苦しい体勢からのシュート。フォックスって老獪なディフェンスするなぁ〜。これにはまいった。
OT残り22秒。スコアは107-108でレイカーズリードの場面。ここでトレントのFT。ほんと、見てらんない。不自然なマッチョにより埋められた短い首は彼のシュートの危うさを強調する。「・・・・(うっ!!)・・・」。緊張が走る。走りまくる。槙原が9回裏2死満塁の場面で登場した時の感覚に似ている。しかし、彼は2本のFTをしっかり決めた!!ガオーーー!!108-109でウルブスリード。その後のレイカーズオフェンスはこれまた審判の気紛れかファールを取られてもおかしく無いコービ−のドライブインジャンパーがノーファール。ルーズボールをマークジャクソンが保持。レイカーズのファール。これまた重要なFT。先ほど男を見せてくれたトレントに続けよ!!You
are the MAN!!また2本決めたよ!!これで111-108、残り11,6秒。レイカーズタイムアウトからのインバウンド。しかしボールを入れれず再びタイムアウト。ウルブスがレイカーズを追い込んでいく。再びインバウンド。今度はボールがシャックに入った。ウルブスすかさずファール。ナイス作戦。3点差あるためシャックにFTを打たせた方が得策だ。シャックはFT1本目だけを成功。2投目、不自然に低空飛行したシャックのシュートは当然のようにリムに弾かれる。ジョージがリバウンドに絡みアウトオブバウンズなるがウルブスボール。ジャクソンがファールを受け1本成功。これで112-108。2本目を落とし残り7,2秒。3点差を追うコービ−のスリー。一瞬ゾッとする。コービーってこういうシチュエーションに滅法強いからね。がボールはリムに嫌われる。「ほっ・・・・」。全身全霊ホッとした。リバウンドをシャックが奪う。ここでファール。FTだ。シャックは1本目を決めた。112-109。2本目わざと落とそうとするが悲しいかな、バンクショットでナイッシュ−だ。ださっ!結局このあとハドソンもFTを決め最終スコアは114-110。ウルブス勝利!!
今日のKG、34点14R4A4Bの大活躍。こりゃ二皮くらい剥けた感じだな。そしてハドソンは27点。もう買わなきゃ!!今後もこのシリーズはおもしろくなっていきそうです。レイカーズファン、アンチシャックファン共々おおいに盛り上がって行こうではありませんか。
審判のせいにするのはお門違いかもしれませんが、事実、昨今のNBAでは審判の質の低下が危惧されているわけで、プレーオフという最重要の場面においてもちゃらんぽらんな笛を吹かれては選手はたまらないわけです。まぁ審判とレイカーズをさも結託しているように書いたのは「シャック対的」な言葉のあや(便利な言葉だな・・・)ですが、人間が出来ていない私は正直そう思いましたよ。その辺の解釈は柔軟にね。レイカーズに対しても理解できない笛はありましたが、試合全体通してやっぱりレイカーズ寄りの笛だったって印象は拭えません。なんか、スっきりしない試合でしたが、これでウルブスが負けちゃったらもっと納得いかない自事態になっていたことでしょう。わたくし表に出て通行人を数人ぶん殴ってるところでしたから。
そういえばバックスVSネッツの3回戦でも終盤で実に微妙なプレー&判定がありました。残り時間22秒にバックスはクーコッチのジャンパーで101-101とし試合を降り出しに戻します。そしてネッツの攻撃。ロジャースに抜かれてしまったトーマスはあからさまなファール。このディフェンス&ファール自体トーマスの痛すぎるボーンヘッドなんですけど、そのことは一旦置いといて。同点でロジャースはFTを2本とも外します。残り5秒。しかしリバウンドをマーティンが弾きボールはフリーのロジャースに渡ります。ロジャースはジャンパーを決める!!残り2秒での逆転!!しかしこのマーティンのプレー。リプレイが何度も出ましたがどうみたってファール。前記に「終盤のファールは取られにくい」と書きましたがそんな範疇に治まりきれない程マーティンはメイソンを押してます。押しまくってます。結局ネッツが103-101で勝利。ジョージ・カールコーチの涙ながらの抗議も実らずジ・エンド。試合後カセールも放心した感じでうなだれてインタビューに答えてました。
世界最高峰のバスケットボールリーグNBA。接戦は多く奇跡的な逆転勝ちも多々ありますが、プレーオフに突入するとさらに接戦は増え、終盤のワンプレーの重みが違って来ます。そんな中で審判の裁量ひとつで勝敗が決まってしまうようではあまりにもつまらないではないでしょうか。確かに人間が審判するわけですから常に同じ尺度でのジャッジは難しいでしょうし現実的に不可能です。だから今シーズンからQ最後のブザービーターにはビデオ判定が用いられるようになったわけだし数年前には審判も増えました。しかし、しかし審判も選び抜かれた精鋭なわけですし(なければならなしい)、最高のプレー(判断)をする義務を追っています。遺恨の残らないジャッジをしてもらいたいものです。ただ、本当に白熱した試合で、両チーム、全選手すべてが集中に集中している終盤になると、そのプレーは人知を超えてしまいもはや同じ人間が裁けるようなレベルに無くなってしまうのも事実なんですけど・・・。ブザービーター以外のこういう決定的なプレーにもビデオ判定を用いるなどの対策も考えられますが、それではゲームが無味乾燥に陥る怖れがありますしなかなか難しい問題です。審判の不条理な判定にあーだこーだ言うのも楽しみ方のひとつかもしれませんが、純粋に「バスケ」だけで楽しめたらそれは本当に最高のことだと思うんですけど。
委員長・HACK
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